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「雇用差別を許さないネットとやま」とは

■主旨
  1. 働き手を守る労働権についての情報の提供・普及・広報

  2. 同じ志を持つ個人・グループ・市民団体などとの交流

 

 当会は、「男女賃金差別をともにたたかう会」(注1)の活動を継承するメンバーを中心に、女性や非正規労働者の雇用の現状を認識し、賃金差別がなく、女性も男性も生きがいを持って働き、人間らしい生活ができる社会の実現に向けて、活動します。ゆるやかなネットワークです。

 

 非正規雇用が増え続け、それに伴い貧困化も進み、日本社会の社会的格差が広がっています。非正規雇用の収入で家計を支える労働者が増えていますが、コスト削減を重視して非正規雇用を増やした結果、本来は正規雇用を望みながら、非正規として働かざるをえないという現実があります。非正規の不安定雇用は、女性の人権軽視が背景にあり、差別の温床になっています。

 差別が許されない人権侵害であるという認識が一般的になっても、差別は生活の中にしっかり根付いています。雇用における女性差別を解決しない限り雇用形態による格差を解消することは不可能であろうと思われます。

 

■活動内容

・ホームページを作り、女性差別・雇用差別とたたかう個人・グループ・団体のホームページと リンクし、情報を得やすいネット環境を整備する。

・女性労働者や非正規労働者あるいはアルバイト学生が被ることがよくある雇用の実態・現実から、働き手を守る法制度や対策を「Q&A」形式でわかりやすく情報発信する。

・他のネットワークと連携し、働き手を守る法制度や対策の「出前講座」を企画、東和工業男女差別事件の元原告が雇用差別・裁判について話すなどの取り組みを行う。

・講演会や学習会を開催する。

・「全国弁護団・原告団交流会」に学び連携する。

・労働相談については、相談窓口になり、労働相談を行う他のネットワークなどを紹介、相談者に寄り添えるよう力量を高める。

 

注1)「男女賃金差別をともにたたかう会」とは

◆結成のきっかけ

「男女賃金差別をともにたたかう会」は、同じ仕事をしているのに「男は総合職、女は一般職」という典型的な男女差別をし続けてきた東和工業㈱に対し、2011年11月に提訴したことをきっかけに、原告を支え、ともにたたかうために2012年に結成された会です。(地裁、高裁、最高裁で審理)

◆雇用の女性差別の解消を目指す活動

原告の個別的な問題ではなく、これまで、多くの女性が、職場で同じように苦しみ、怒り、時には絶望を味わい続けてきました。社会全体を覆う女性差別が背景にあるからです。私たちは、「社会的な問題」との問題意識で、同じように闘っている全国の仲間と、女性差別の解消をめざし、手を携えてきました。

◆主な活動

裁判の傍聴、広く社会にアピールすること、会報の発行、「全国弁護団・原告団交流会」に学び連携すること、学習会、講演会・上映会・シンポジウム開催、年1回の総会などを行ってきました

<裁判の結果>

   裁判所は、「会社が男女差別を行ってきた」と原告の訴えを認め損害賠償を命じましたが、職能給差額は認めませんでした。差別是正に対する裁判所の消極的姿勢が明らかになりました。消滅時効、退職金差額についての判断の誤りも認めず、結局、労基法4条(男女同一賃金の原則)違反を認めたうえでも、原告の救済には至らず、逆に、結果、会社の「差別はやり得」を許すものとなりました。このことは、差別の強化につながり社会的に大きな問題です。

   最高裁まで訴えましたが棄却となり、女性差別の解消に向け多くの解決すべき課題があると認識させられた裁判でした。

 

■ネットワーク参加者募集 

 

   当会に賛同しネットワークに参加していただける方は、ご連絡ください。

 月1回ほどのペースで集まりを予定しています。 

      

 次回 2月3日(日)10時~12時 

    富山県民共生センターサンフォルテ グループ交流室にて。

 

             「雇用差別を許さないネットとやま」本間啓子

                  メール spag7g29@vivid.ocn.ne.jp 

                  電 話 090-7599-1763

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